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岩城 和哉 Kazuya IWAKI
建築家+博士(工学)+東京電機大学教授
Architect / Ph.D / Professor of Tokyo Denki Univ.

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国際野外の表現展2012 COCHIKU 設計趣旨2012/11/16

COCHIKU 設計趣旨

01. COCHIKU
 私達が所属する東京電機大学理工学部(埼玉鳩山キャンパス)の地元である比企丘陵を舞台に開催される「国際野外の表現展比企2012」の出品作品「COCHIKU」(こちく)が完成しました。作品名は円弧の「こ」と竹の「ちく」を組み合わせた造語です。孟宗竹を三角形に組んだユニットが徐々に形をかえながら円弧状に連結され、竹の回廊をかたちづくっています。人と自然の共生を主題としていることから、作品名の「こ」の綴りをCOとすることで英語の「CO-:共に」という意味合いをもたせました。

02. 制作
 材料の竹は、新潟県十日町市・津南町を舞台に2012年7月29日から9月17日まで開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」のために制作した「LACHIKU」を解体した部材を再利用しています。講義のない学園祭期間(2012年10月31日〜11月5日)を利用して、学生たちと一緒に6日間の作業で制作しました。12月1日より1年間、公開設置されます。

03. 竹林
 素材である孟宗竹は比企丘陵の竹林で伐採しました。この竹林の孟宗竹は大変太くて立派なもので、竹林の地主さんのご好意により無償で提供してもらいました。なぜ、そんな立派な竹を無償で提供してもらえるのかというと、理由のひとつは地主さんが私達の活動に理解を示し、応援してくれているからにほかなりません。そして、もうひとつ理由があります。それは、現在の日本において、一部の高級なものを除いて、国産の竹はほぼ利用価値がないことによります。漢字で「竹」冠に「旬」と書く「筍」(たけのこ)は文字通り旬の食材として今でも大いに価値があります。しかし、それが成長して食材としての「旬」が過ぎてしまうと「竹」は途端に無用の長物と化してしまうのです。

04. 竹冠
 かつて竹は日本人の生活に欠かせない万能の素材でした。筍(たけのこ)として食す一方で、成長すると日用品として様々に活用されました。例えば、竹冠のついた漢字を挙げてゆくとその万能ぶりは一目瞭然です。籠(かご)、篭(かご)、笊(ざる)、簾(すだれ)、箒(ほうき)、篩(ふるい)、竿(さお)、箸(はし)、筵(むしろ)、筏(いかだ)、筒(つつ)、筇(つえ)、筆(ふで)、笠(かさ)、などなど。さらに竹垣、縁側、天井など建材としても重宝されました。竹がいかに人間の生活と密着した素材であったかがわかります。

05. 竹問題
 しかし、そんな竹の役割はいつしか海外から輸入される安価な竹や工業製品であるプラスチックに取って代わられ、それによって国産の竹は急速に無用の長物と化してしまいます。挙げ句の果てはプラスチック製の竹垣が普通に販売される始末です。外国産の安い竹やプラスチック製品に駆逐され、利用価値のなくなった日本の竹は伐採されることなく放置され、その結果、竹林は荒廃してゆきます。さらに密集した竹林は周囲へ広がろうとして隣接する雑木林を侵食してしまい、それが全国的に社会問題化しています。インターネットで「竹」と検索すると、この竹問題を扱ったサイトがたくさん現れます。かつては人間のよきパートナーであった竹はいまや無用の長物どころか問題児扱いを受けています。

06. 竹作品
 私の研究室では2005年から竹を使った屋外の空間作品を制作してきました。最初に竹を使ったきっかけはもちろん、近隣の竹林から無償で提供してもらえるからでした。学生と一緒にストローを使って模型をつくり、必要本数を算定して竹林に伐採に出かけ、1本1本個性のある竹と格闘しながら、毎年、作品づくりを行ってきました。

07. 竹の魅力
 そのような竹との付き合いを通じて、私達は竹の魅力を肌で感じてきました。中空と節による合理的な構造、1年で成長する生育の早さ、軽量性、適度な強度、弾性、伐採のしやすさ、加工のしやすさ、竹特有の香り、色合い、中空ゆえの断熱性能など、竹は魅力にあふれています。にもかかわらず、それを無用の長物扱いしてしまっているのは、竹に原因があるのではなく、むしろ私達人間が未熟で、竹の魅力を十分に活用する術を持ち合わせていないことが原因であるように思われます。

08. 人間と自然
 国際野外の表現展2012において私達はこの「COCHIKU」を通して竹の魅力を多くの人に体感してもらいたいと考えています。そして、その経験が多くの人にとって人間と竹の新たなつきあいかた、さらには人間と自然の共生のしかたを考える契機となることを願っています。

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