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岩城 和哉 Kazuya IWAKI
建築家+博士(工学)+東京電機大学教授
Architect / Ph.D / Professor of Tokyo Denki Univ.

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小石川植物園フェンス・デザインコンペティション応募案2011/09/28

 東京大学付属小石川植物園の666mに及ぶ長大な塀のリニューアルコンペの応募案です(小石川植物園フェンス・デザインコンペティション公式サイト http://www.koishikawa-competition.jp/

 その長大な(日常では滅多にお目にかかれない)塀の長さを長所として活かし、666mのプランターをフェンスとして用いる提案です。植物学者、フラワーアーティスト、グラフィックデザイナー、地域住民、等々のコラボレーションによって、生きた展示の場となることを意図しました。設計趣旨は以下の通りです。


*設計趣旨1 景観ポテンシャルを活かす/植物群

 まず第一に、単体としての塀のデザインにとどまらず、この場所の街路景観を総合的にデザインするという視点が重要であると考えました。そこで既存環境の備える景観要素としての潜在能力(景観ポテンシャル)を最大限に引き出すための塀のデザインについて検討を行いました。
 この場所の街路景観の特徴は、言うまでもなく塀の背後に見え隠れする植物群にあります。それらが景観要素として最大限活かされるような塀のデザインの原則を以下に提案します。
1)水平性
 植物群の垂直性を対比的に引き立てるために、塀は徹底的に水平性を強調したデザインとします。
2)無彩色
 季節ごとに多彩に変化する植物群の色彩を引き立てるために、塀の素材・色彩は無彩色に統一します。
3)可視性
 塀としての機能を損なうことなく、街路から内部の植物群の様子がうかがえるよう、塀の高さや開口形状を検討します。


*設計趣旨2 景観ポテンシャルを活かす/666m

 植物群と並んでこの街路景観を特徴づけているものが長い塀(666m)です。長い塀は通常、景観的にマイナス要因となります。しかし、この長い塀は他にはない、この場所の特徴でもあります。そこで、この666mという長さをプラス要因として活かすための塀のデザインを以下に提案します。
1)フローティング・プランター
 プランターが侵入・落下防止の機能を担います。666mに及ぶプランターには季節の植物が植えられ、背後の樹木の前景として街路空間に彩りを与えます。ランドスケープ・デザイナーやフラワーアーティストとの協働も可能です。
2)植物絵巻
 持ち上げられたプランターと塀のすき間は666mの横長の開口となります。この開口をのぞきつつ歩を進めると、絵巻物を見るように植物園内の多様な植物の様子が展開します。
3)365枚の銘板プロジェクト
 666mという長さを利用して、植物や植物学に関する銘板を設置するスペースを塀のデザインに組み込みます。

*365枚の銘板プロジェクト/365 Communication Plates Project

 666mという長さを利用して、植物や植物学に関する銘板を設置するスペースを塀のデザインに組み込みます。例えば、1.8mごとに設置スペースを確保すると、1年間の日数に合わせて365枚の銘板を設置することができます(銘板は別途工事)。
 銘板に記載する内容は、例えば、365種類の植物の図と名称など。子供たちは1日にひとつの植物を覚え、1年間でこのフェンスのすべての植物を覚えることができます(1日1草)。あるいは、植物学の進展に寄与した人物や学説とそれを示す図を記載してもよいかもしれません。例えば、左図に示すようなゲーテの原植物の図など。
 簡潔な説明に加えてQRコードを付記すれば、携帯電話で即座に記載されている植物や図の詳細情報や解説を見ることもできます。銘板の記載内容のアイデアを一般から募集したり、来園者の寄付によって銘板設置費用をまかない、1枚ずつ時間をかけて設置したりするなど、周辺住民との交流の中でこのプロジェクトを進行することも可能でしょう。


*設計趣旨3 語りかける塀/Communication Fence

 塀に求められる機能は隣接するふたつの領域を仕切ることにあります。それゆえ、塀には往々にして拒絶するような表情が与えられ がちです。この拒絶の表情が666mも続くことによって、現在のところ、この場所の街路景観はきわめて無味乾燥なものになってしまっています。
 しかし、本提案で示すような景観ポテンシャルを活かすためのデザインを施すことによって、「拒絶する塀」は「語りかける塀」へと生まれ変わります。
 植物園の樹木はこれまで以上に鮮明かつ積極的に街路景観の構成要素としての役割を果たし、自然独特の安らぎ感や季節の彩りを街路空間に提供してくれます。
 塀の一部をなすプランターに植えられた草花は666mに及ぶ長さを活かした他にはない個性的な表情を見せ、この街路空間に活気を与えてくれます。
 さらに、365枚の銘板プロジェクトは周辺住民と一緒につくりあげる情報発信プロジェクトであり、塀そのもの、さらには植物園に対する人々の愛着を促す役割を担います。

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