IWK_HP

【作　　品】ODC_岡本歯科医院　　
　　　　　　Okamoto_Dental_Clinic,2002-2003
【設計監理】岩城和哉＋宮部浩幸＋山田彩
【構造設計】五十嵐純一＠形象社
【設備設計】遠藤和広＠EOS設備工房＋山下直之＠山下設計事務所
【施　　工】大同工業株式会社湘南支店
【規　　模】地上２階
【構　　造】鉄骨造＋鉄筋コンクリート造
【建築面積】97sqm
【延床面積】120sqm
【作品解説】
　大田区に建つ歯科医院の新築プロジェクト。待合から診察スペースへと屈曲しながら連続的に展開する吹き抜け空間が建物の特徴となっている。
　屈曲部には主空間を挟むように二つの従空間ヴォリュームが置かれ、両者が主空間の屈曲を促しているかのような視覚効果が意図されている。従空間ヴォリュームとは、ひとつは洗口コーナー、トイレ、倉庫を収容する垂直性の強い二層のコンクリートコアであり、他のひとつは院長室とテラスを収容する水平性の強い浮遊する２階ヴォリュームである。
　後者の足下に受付、レントゲン、作業、医局、機械のスペースが確保されている。光は前面のガラスカーテンウォール、背面および天井面のスリット窓、そして２階テラスから採り込まれ、空間の質を決定する要素として重要な役割を果たしている。特にテラスからの採光では、敷地境界側に設けられた壁面に光が反射し、拡散光として柔らかく空間を照らすことが意図されている。
　構造は鉄骨造とRC造の混構造であり、垂直のコンクリートコア二層分と水平ヴォリューム足下の一層分がRC壁構造、その他が鉄骨造という構成になっている。鉄骨部分は柱型の突出を避けるために125mm角のH形鋼柱と 200mmのH形鋼梁による門型のフレームが手前から奥へと反復される。